はじめに:SSDは「安くなるもの」だと思っていた
数年前まで、SSDは「待てば待つほど安くなるパーツ」だった。
1TBが1万円を切り、2TBも現実的な価格になり、ゲーム専用ドライブを分ける余裕すら出てきた。
正直、2024年ごろまでは
「SSDは急いで買う必要はない」
「どうせまた値下がりする」
そう思っていたゲーマーは多いはずだ。私もその一人だった。
ところが 2025年に入ってから、その前提が静かに崩れ始めた。
2025年:違和感から始まったSSDの値上がり
セールを待っても、思ったほど安くならない
最初に感じた異変は「セール時の価格」だった。
以前なら大型セールで明確に安くなっていたSSDが、
- セール前とほぼ変わらない
- 割引されているように見えて、数か月前と同水準
- 人気モデルだけが在庫切れ
こんな状態が目立つようになった。
特に 1TBクラスの定番NVMe SSD。
「これを選んでおけば間違いない」というモデルほど、価格が下がらない。
この時点では
「たまたまタイミングが悪いだけ」
そう思っていた。
2025年後半:明確に“高くなった”と実感
2025年の後半に入ると、さすがに無視できなくなった。
- 半年前に見ていた価格より明らかに高い
- 価格推移を見返すと、じわじわ右肩上がり
- 2TBモデルが“贅沢品”に戻りつつある
ここで初めて
「SSD、もう安くならないかもしれない」
という現実を意識し始めた。
なぜSSDは高くなったのか(ゲーマー視点)
AIブームは、ゲーマーにとっての“見えない敵”
SSD価格高騰の話題でよく聞くのが「AI需要」だが、
ゲーマー目線で言えば 実感しにくいが確実に影響を受けている存在 だ。
AIは大量のデータを扱う。
その結果、
- 高速
- 高耐久
- 大容量
こうしたSSDが、個人向けよりも優先される。
つまり
ゲーマー向けSSDは、後回しにされやすい立場
になっている。
安いSSDほど消えていく
もう一つ感じたのは、
「安いSSDが作られなくなってきている」
という点。
以前は「とりあえずゲーム用」に選べたコスパモデルが、
- マイナーチェンジで値上げ
- 後継モデルが出ない
- いつの間にか終売
こんなケースが増えている。
結果として
選択肢が減り、価格が下がりにくい構造 になっている。
2026年:安くなる期待は正直していない
2026年に入って感じるのは、
「高止まりが普通になった」という空気感だ。
一時的に安くなることはあっても、
- 以前のような“底値更新”
- 半年待てば数千円下がる
こうした期待は、現実的ではない。
むしろ
欲しいときが一番安い
という考え方に切り替えたほうが精神的に楽だと感じている。
2025〜2026年版:SSDの「具体的な買い時」判断
ここが一番重要な部分だ。
結論:底値待ちは、もう合理的じゃない
正直に言う。
SSD価格が2024年以前の水準に戻る可能性は低い。
少なくとも、私はそれを前提に動いていない。
だから買い時の考え方はこう変えた。
買い時①:容量が70%を超えたら「待たない」
SSDは不思議なもので、
- 50% → まだ余裕
- 70% → 管理が面倒
- 80% → ストレス
- 90% → 地獄
ここで
「もう少し安くなるかも」
と待つのは、一番コスパが悪い。
70%を超えたら、価格より快適さを優先
これが今のSSD相場に合った判断だと思っている。
買い時②:セールは「比較して下がっていれば即」
今のセールは、
- 表示上は割引
- 実際は数か月前と同価格
こういうケースが多い。
だから私はこうしている。
- 価格履歴を見る
- 半年前より安い or 同等
→ 即決
「もっと下がるかも」は考えない。
それをやって得するケースが減りすぎた。
買い時③:PC新調・GPU交換のタイミング
これは意外と盲点。
- GPUを替えた
- CPUを更新した
- OSを入れ直す
このタイミングでSSDを一緒に買うと、
- データ移行が楽
- 構成が整理できる
- 結果的に長く使える
SSD単体で買い時を待つより、イベントに合わせる
これが一番失敗しにくい。
SSD高騰時代にやってはいけないこと
最後に、個人的に「これは避けた方がいい」と感じていること。
- 安さだけで無名SSDを掴む
- 小容量を何度も買い替える
- 数千円の差で半年悩む
SSDは消耗品だが、
ゲーム体験への影響が大きすぎる。
だから今は、
「多少高くても、ちゃんと使えるSSDを必要な時に買う」
これが一番コスパがいい。
PS5/PC両持ち時代のSSDは“戦略買い”
2025〜2026年のSSDは、
- 安くなるのを待つものではない
- 使い方に合わせて決めるもの
- 快適さを買うパーツ
PS5とPCを両方使うなら、
中途半端な妥協が一番損になる。
今の価格帯だからこそ、
「いつ買うか」より
「どう使うか」を先に決める。
それが、このSSD高騰時代をうまく乗り切る一番の近道だと思っている。
まとめ:AI需要が続く限り、SSDが“昔の価格”に戻ることは考えにくい
ここまで書いてきた内容を踏まえて、
最後に 今後のAI需要と半導体価格の落ち着き方 について、あくまで一人のゲーマーとしての予想を書いておきたい。
AI需要は「一時的なブーム」には見えない
正直に言って、
AI需要は 仮想通貨ブームのように一気に冷えるものには見えない。
理由は単純で、
- 企業も個人も「もうAIを使い始めてしまった」
- 一度使い始めたものは、簡単には手放さない
- AIは計算資源とストレージを食い続ける
つまり、
AIは“流行”ではなく“インフラ側”に回り始めている。
この流れが続く限り、
NANDフラッシュや半導体は「余って安くなる」よりも、
「足りなくならないよう調整される」状態が続くと感じている。
半導体価格が落ち着くとしても「下がる」とは限らない
ここが重要なポイントだ。
価格が落ち着く=安くなる
と考えがちだが、今の相場ではそうは思っていない。
私の感覚では、
- 2026年:高止まりが“通常価格”になる
- 2027年以降:値動きは緩やかになる可能性
- ただし、2023〜2024年水準には戻らない
こんなイメージだ。
つまり
暴騰はしなくなるが、暴落もしない。
SSDや半導体は、
「昔の感覚で安く買えるパーツ」ではなく、
「安定して一定価格を保つパーツ」へ変わりつつある。
ゲーマーにとっての現実的な着地点
この状況でゲーマーが期待できるのは、
- 性能は少しずつ上がる
- 価格は横ばい〜微減
- 容量単価の改善はゆっくり
という 地味だが現実的な未来 だと思っている。
だから、
「もう少し待てば安くなる」
という考えより、
「今後もこの価格帯が基準になる」
と受け止めて動いた方が、結果的に後悔が少ない。
最後に:SSDは“相場読み”より“使い切る覚悟”
AI需要と半導体市場の流れを見ていると、
SSDはこれからも「読み切るのが難しいパーツ」であり続ける。
だから私は、
- 底値を当てに行かない
- 必要になったら買う
- 買ったら数年使い切る
このスタンスに落ち着いた。
PS5でもPCでも、
SSDは ロード時間や管理ストレスを確実に減らしてくれるパーツ だ。
多少高く感じても、
その快適さを毎日使うなら、十分元は取れる。
AI時代のSSDは、
待つものではなく、割り切って選ぶもの。
これが、2025〜2026年を通して一人のゲーマーとして辿り着いた結論だ。

