最近、Geminiで画像や動画を生成していると、以前は作れた内容が拒否されたり、意図した映像を生成できなかったりすることがあります。
そのため、
「Geminiの規制が以前より厳しくなったのでは?」
と感じる人もいるかもしれません。
ただし、生成できない原因を考える前に、まず確認しておきたいのが、Googleが公開している「生成 AI の使用禁止に関するポリシー」です。
GeminiをはじめとするGoogleの生成AI機能を利用するときは、ユーザーが作りたい内容も、使用するプロンプトも、このポリシーに沿っている必要があります。
危険な行為、違法行為、他者の権利侵害、同意のない監視、保護フィルタの回避、暴力的・性的・有害な内容、詐欺やなりすましなどにつながる依頼は、生成を拒否される可能性があります。
したがって、単に「最近規制が厳しくなった」と考えるのではなく、最初に依頼内容がGoogleの生成AIポリシーに準拠しているかを確認することが重要です。
この記事では、規制を回避する方法ではなく、Googleのポリシーを基準に、生成できない理由とプロンプトを見直す際の考え方を整理します。
→Google「生成 AI の使用禁止に関するポリシー」を確認する
最初にGoogleの生成AIポリシーを確認する
Geminiで画像や動画を作る場合、最初にGoogleの「生成 AI の使用禁止に関するポリシー」を確認しておく必要があります。
このポリシーでは、大きく分けて次のような用途が禁止されています。
- 危険な行為や違法行為を助長する内容
- 児童の搾取や性的虐待に関連する内容
- テロリズムや暴力的過激主義を助長する内容
- 本人の同意がない親密な画像や動画
- 自傷行為を助長する内容
- プライバシー権や知的財産権など、他者の権利を侵害する内容
- 本人の同意なく個人を追跡・監視する内容
- スパム、フィッシング、マルウェアなどにつながる内容
- 安全対策や保護フィルタを回避する行為
- 暴力、脅迫、ハラスメント、ヘイトスピーチを助長する内容
- 性的に露骨な内容
- 詐欺、なりすまし、誤解を招く情報の作成
このような内容を含む場合、プロンプトをどのように書き換えても、生成できない可能性があります。
重要なのは、禁止されている単語だけを避けることではありません。
表面的な言葉を変更しても、依頼の目的や生成しようとしている内容がポリシーに反していれば、生成を拒否される可能性があります。
そのため、
「規制に引っかからない言葉へ置き換える」
のではなく、
「作ろうとしている内容自体がポリシーに沿っているか」
を基準に判断する必要があります。
また、プロンプトの最後に「Google AIポリシーに準拠する」と追加するだけで、必ず生成できるわけではありません。
この一文は制作意図を伝える補助にはなりますが、実際の人物設定、行動、場面、目的を含めた依頼内容全体がポリシーに準拠している必要があります。
「規制強化」と「誤判定」は分けて考える
生成が拒否されたからといって、必ずしも利用規約そのものが変更されたとは限りません。
考えられる原因には、次のようなものがあります。
1. モデルや安全判定システムの変更
Geminiでは使用するモデルや生成機能が更新されています。
モデルが変わると、同じプロンプトでも生成結果や安全判定が変わる可能性があります。
2. プロンプトを詳しくしすぎた
人物の動き、視線、身体の位置、感情を細かく指定すると、意図しない危険な場面として解釈されることがあります。
詳しく書けば必ず正確になるわけではありません。
情報を増やしすぎたことで、逆に不自然になったり拒否されたりする場合もあります。
3. 人物の年齢が曖昧
「若い女性」「学生風」「少女のような人物」といった表現は、成人か未成年かが判定しにくくなります。
人物を登場させる場合は、
「30代の成人女性」
「成人の男性」
「登場人物は全員成人」
など、年齢を明確にした方が誤解されにくくなります。
4. 実在人物や実在事件に見える
架空の内容でも、実在する人物名、地名、学校名、企業名などを入れると、現実の出来事や本人を再現する依頼に見えることがあります。
AIホラーやフィクション映像では、
- 架空の人物
- 架空の住宅街
- 架空の施設
- 実在事件とは無関係
と明記する方法があります。
拒否されたときに確認するポイント
プロンプトを短くする
最初から長文にせず、場面の中心だけを指定します。
悪い例:
人物の視線、指先、口の動き、呼吸、姿勢、カメラの揺れまで一度に細かく指定する。
改善例:
成人男女が車内で穏やかに会話している。運転者は前方を見て安全に運転する。架空の人物と車両を使用する。
まず基本場面を生成し、必要な要素を少しずつ追加します。
危険に見える単語を目的に合わせて言い換える
単語を隠したり規制を回避したりするのではなく、制作意図を正確に伝えます。
例:
「女性を監視するカメラ」
ではなく、
「架空の防犯カメラ映像風の演出」
「逃げられない女性」
ではなく、
「不安そうに周囲を確認する成人女性」
表現を弱めるというより、映像の目的を誤解されにくくする考え方です。
成人・架空・安全を明記する
人物を使う場合は、必要に応じて次を記載します。
- 登場人物は全員成人
- 架空の人物
- 架空の場所
- 実在人物を再現しない
- 怪我や暴力を描写しない
- 安全に配慮した演出
ただし、文章の最後に安全指定を大量に追加すると、かえってプロンプトが複雑になる場合があります。
場面に関係する条件だけを残すのがポイントです。
同じプロンプトでも結果が変わることがある
生成AIは、毎回まったく同じ処理をするとは限りません。
次の条件によって結果が変わる可能性があります。
- 使用モデル
- 利用している機能
- 画像生成か動画生成か
- 元画像の有無
- プロンプトの順番
- 会話履歴
- モデルや安全機能の更新
そのため、一度拒否されたことだけで「全面的に禁止された」と判断するのは早いでしょう。
新しいチャットで、短く整理したプロンプトを試すことで生成できる場合もあります。
規制を回避するのではなく、意図を明確にする
重要なのは、安全機能をすり抜けることではありません。
制作したい場面が、
- 誰を描くのか
- 何をしているのか
- どのような目的の映像なのか
- 実在人物や事件と関係があるのか
を明確に伝えることです。
特にAIホラーは、恐怖、監視、人物の接近、暗い場所など、安全判定が慎重になりやすい要素を含みます。
だからこそ、過激な単語を増やすよりも、架空作品であることや、直接的な暴力を描かないことを整理した方が、狙った映像に近づきやすくなります。
まとめ
Geminiで以前より生成を拒否されることが増えたと感じても、それだけで公式に規制が一律強化されたとは断定できません。
モデルの変更、安全判定の調整、プロンプトの複雑化、人物の年齢や設定の曖昧さなど、複数の原因が考えられます。
拒否された場合は、
- プロンプトを短くする
- 成人と架空設定を明記する
- 実在人物や実在場所を避ける
- 映像の目的を分かりやすくする
- 一度に指定する動作を減らす
といった方法で見直してみてください。
規制を回避する方法を探すより、AIに誤解されにくいプロンプトへ直すことが、結果的に安定した生成につながります。
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