画像生成AIで「寝ながらスマホを見ている女性」を作ろうとしたところ、想定とは異なる画像が生成されました。
女性が自然にスマホを操作している姿ではなく、スマホの画面をカメラに向けて見せているような構図になり、手や指の形も不自然になってしまいました。
最初に使用したプロンプトは、次のような内容です。
寝ながらスマホを見ている女性。
スワイプしながらショート動画をチェックしている様子。
スマホ画面は女性の方を向いている。
文章としては意味が通っています。しかし、画像生成AIにとっては、女性の姿勢やカメラの位置、スマホと顔の位置関係が十分に決まっていなかったようです。
そこで、場面の目的ではなく、画面内の配置と動作を具体的に指定する形へ変更しました。
改善前の問題点
改善前のプロンプトでは、「女性が何をしているか」は説明できています。
しかし、画像として必要になる次の情報が不足していました。
- ベッドで仰向けなのか横向きなのか
- カメラから女性をどの角度で見るのか
- スマホを片手で持つのか両手で持つのか
- スマホを顔のどの位置に持つのか
- どの指でスワイプするのか
- スマホの画面をカメラに見せるのか、女性だけに見えるようにするのか
「スマホ画面は女性の方を向いている」と指定しても、カメラとの位置関係までは決まりません。
その結果、AIがスマホを強調しようとして、画面をこちらに提示するポーズを選んでしまったと考えられます。
改善したプロンプト
夜、ベッドで横向きに寝ている成人女性の横顔のクローズアップ。
女性はスマホを顔の前で縦向きに持ち、画面を自分の顔へ向けている。
スマホの背面がカメラ側に見えている。片手でスマホを支え、
同じ手の親指で画面を自然に上方向へスワイプしている。
女性はスマホ画面を見つめている。自然な手と指の形。
ここでは、スマホの背面がカメラ側に見えるという指定を追加するのがポイントです。
「画面を女性に向ける」という指定だけでなく、
カメラからは何が見えるのか
まで指定できるため、スマホ画面をこちらに見せる構図を防ぎやすくなります。
改善点の比較
| 改善前 | 改善後 |
|---|---|
| 寝ながら見る | ベッドで横向きに寝る |
| スマホを見る | 顔の前で縦向きに持つ |
| 画面は女性向き | スマホの背面がカメラ側に見える |
| スワイプする | 親指で上方向へスワイプする |
| カメラ位置が不明 | 横顔のクローズアップ |
| 手の構造が不明 | 片手で支え、親指で操作する |
まとめ
今回、画像生成AIで「寝ながらスマホを見ている女性」を生成したところ、スマホ画面をカメラに見せるような構図になり、手や指も不自然に描かれてしまいました。
原因は、最初のプロンプトが、
寝ながらスマホを見ている
ショート動画をチェックしている
という行動や場面の意味を中心に説明していたことにあります。
人間であれば、この文章だけでも自然な姿勢を想像できます。しかし画像生成AIは、女性の寝方、カメラの位置、スマホの持ち方、手や指の動きまで自動的に正しく補ってくれるとは限りません。
そこで、
- ベッドで横向きに寝ている
- 横顔をクローズアップする
- スマホを顔の前で縦向きに持つ
- スマホの背面をカメラ側に向ける
- 親指で画面をスワイプする
というように、人物・カメラ・スマホ・手の位置関係を具体的に指定しました。その結果、スマホをこちらに見せるのではなく、女性が自然に操作している場面に近づけることができました。
今回のポイントは、プロンプトを単純に長くすることではありません。
「何をしている場面か」ではなく、「画面の中で何がどこにあり、どちらを向き、どう動いているか」を書く
ことが重要です。
特にスマホのように表と裏があり、手や指との位置関係が複雑な物体を生成するときは、「画面は人物側」「背面はカメラ側」のように、両方向から指定すると意図が伝わりやすくなります。
画像生成がうまくいかなかったときは、AIの性能だけを原因にするのではなく、プロンプトが状況説明だけで終わっていないかを見直してみるとよいでしょう。姿勢、構図、物の位置、向き、動作に分解することで、生成結果を改善できる可能性があります。
画像生成AIへの指示は、物語を説明する文章ではなく、撮影前に人物の姿勢やカメラ位置を決める「絵コンテ」に近いものだと考えると、プロンプトを組み立てやすくなります。
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